PHCの口コミや評判

公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/05/24

PHC株式会社

PHC株式会社
住所:(本社)〒105-8433 東京都港区西新橋2丁目38番5号
TEL:0120-878-279
受付時間:365日対応、但し夜間は受付のみ(20時~翌9時)

多くの食事を短時間での提供を可能にした調理・保存技術「ニュークックチル」は、今や病院や学校などにおいて欠かせない存在になっています。とはいえ、ニュークックチルの配膳は専用の再加熱カートなくては成立しません。再加熱カートはメーカーごとに個性があります。導入にあたって事前調査は必須です。今回はPHCの製品をご紹介します。

熱風方式で庫内全体を均一に加熱

加熱調理した料理を30分以内に冷却開始し、90分以内に中心温度を3℃以下にまで冷却し、チルド状態のまま盛り付けを行う調理・保存方法を「ニュークックチル」といいます。

ニュークックチルは、再加熱後に盛り付けを行う前身技術「クックチル」に比べて、加熱終了から提供までの時間が短くスムーズに配膳することが可能なため、食中毒などのリスクを減らし、食事の安全性を確保できることと、効率よく食事を提供できるので、スタッフの作業負担の軽減できるという、二つの大きなメリットがあります。

このニュークックチル技術に欠かせないのが、再加熱カートという配膳車です。再加熱カートは、調理済の食材をチルド状態のまま食器に盛り付け、カート内で直接加熱する調理方法に対応している食事用配膳車を「再加熱カート」といいます。再加熱カートは。カート内でチルド状態の調理済み食料を一時保存し、配膳時間に合わせて自動的に再加熱します。

温かい食べ物と冷たい食べ物の区分けができるため、温かいものは温かい状態で、冷たいものは冷たい状態で、料理のポテンシャルを最大化した適温で提供でき、とくに提供する食事数が多いほど効力を発揮する技術です。

現在、病院食や介護食、学校給食といったシーンで導入されています。PHCのデリカート再加熱カートは、冷蔵保存から再加熱、配膳といったニュークックチルシステムの一連の流れに対応した温度配膳車です。PHCがこれまで培った温調技術により、庫内全体を冷蔵保存し、熱風方式で均一な加熱を実現、最大48膳の食事を一度に簡単に配膳できます。

熱風方式による均一加熱は、庫内全体と食材全体を温めるため、料理の過熱ムラを最小限に抑えることができます。さまざまな食材の過熱に対応しており、食器は耐熱メラミン、陶器が利用できます。また、チルド状態の料理以外の配膳として、昼・夜の食事には従来のクックサーブ用温冷配膳車として、運用が可能です。

パワーアシスト機能などで扱う側の負担も軽減

PHCのデリカート再加熱カートには、パワーアシスト機能が搭載されています。内蔵されたモーターが、けん引する人の力に合わせて補助してくれるため、カートがちょうどいいパワーとスピードで、配膳者とともに走行します。カート内の過熱や冷却といった操作切り替えや、温度設定といった操作は、タッチパネルで行うことができます。

操作画面の背景は、加熱・冷却中に赤色、全室冷却中は青色、運転待機中は緑色で表示されるため、運転状況を一目で把握できます。タッチパネルから朝食、昼食、夕食の過熱温度や、週単位で曜日ごとの加熱開始時間の設定もできるため、日によって食事の提供スケジュールが異なるケースに便利です。また、カート本体の庫内温度推移を温室・例室ともに、時系列グラフで確認することも可能です。

そのほか、やけどなどのトラブル予防のため、加熱運転開始後は自動的にすべてのドアがロックされる熱保護機能、カートの前後どちらからでも牽引できるよう、両側ハンドルの搭載、カート走行中の接触事故回避のための走行メロディー、無線通信を使った庫内温度の監視システムにも対応しています。

保証やメンテナンスなどのサポートが充実

PHCでは機器性能維持のために、製品使用頻度や活用環境、利用方法などに応じた定期的なメンテナンスを推奨しています。PHCbiでは、メーカーならではの機器ライフサイクルに合わせた消耗部品の交換や、ISO/GLP/GMPに準拠した精度の高いバリデーション・サポート・サービスを提供しています。

万が一、バリデーションでエラーが生じた場合にも、迅速な修理が可能です。定期メンテナンスをすることによって、将来顕在する可能性の高い問題を早期に発見でき、修理を実施することで、長期にわたって安定的に製品を使用することが可能となります。

ライフサイエンス・医療分野で活躍し続けるPHC株式会社が制作

PHCは、パナソニックヘルスケア株式会社が20184月に社名変更した株式会社です。デリカート再加熱カートは、PHCホールディングス株式会社のうち、ライフサイエンス分野・医療業界を担当するPHCbiにより開発・制作されました。

PHCbiSanyoPanasonic両ブランドから成り、常に最先端の研究を支援し、次世代医療の発展を支え続けてきた実績を持っています。両社の技術力と知見を結集させたことで、高品質で信頼性の高い製品・サービスの提供が可能となっています。

 

PHCの再加熱カート「デリカート再加熱カート」をご紹介しました。デリカート再加熱カートは、熱風方式で庫内全体をムラなく均一に再加熱したり、牽引者の力加減に合わせて、パワーアシストしたりする機能を搭載し、調温と走行の両側面が充実したカートです。PHCはライフサイエンス・医療分野で活躍し続ける、高い技術力と豊かな知見、信頼と実績を持つ会社です。保証やメンテナンスなどのサポートが充実しているところも、魅力のひとつです。

 

 

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