再加熱カートの温度は何度で保てる?サラダなどの冷たい料理は?

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/06/30

再加熱カートの導入を検討している施設などは、たくさんあることでしょう。しかし、その詳しい機能について「実はよく知らない」という方も多いかもしれません。

今回はそんな方に向けて、温度が何度で保てるか、またサラダなどの冷たい料理には対応できるのかなど、再加熱カートの機能について詳しくご紹介します。

再加熱カートは75度前後で保てる

再加熱カートとは、チルドの状態で保存されている食事をそのまま盛り付けて、カートの中で直接加熱する調理方法に対応している食事の配膳車のことを指していいます。一定の数の食事を提供する必要がある施設で利用されており、病院や社会福祉施設で重宝されていることが多いです。

そんな再加熱カートの温度についてですが、75度前後で保てるものが多くなっています。保温ではなく温めあげることができるものを選べば、中心温度75度以上、1分以上に確実に再加熱してもらえるため、安心安全な食事を提供できるようになるでしょう。

HACCP手法に対応している再加熱カートも多くあります。できたての温かさを味わえることから、施設などの利用者の満足度にもつながるのではないでしょうか。

また、これまでは難しいとされていた、ごはんや汁物まで先に盛り付けることができるようになっているものも多いので、衛生的な配膳も可能になります。効率、作業負担の面でも、大いに貢献してもらえることでしょう。

均一に再加熱や保冷ができるように、こだわって作られているものもたくさんあります。中には、カラーの液晶パネルを搭載するなどして、温度や時間の設定・確認ができるものもありますよ。

操作も簡単に行えるよう工夫されているので、導入に際して不安を感じることもないでしょう。また、オプションで温度管理システムなどを用意している商品もあるので、不具合が心配な方はそのような点も検討の要素にしておけば安心できるかもしれませんね。

サラダのような料理は冷たいまま出せる

病院や社会福祉施設などで提供したい料理は何も、温かいものだけに限られませんよね。

再加熱カートができることは、加熱だけではありません。冷たいものは冷たい状態で提供することが可能です。温かい食事と冷たい食事は、確実に区域分けができるようになっているので安心してください。

再加熱カートは待機中保冷状態になっており、時間に合わせて温かい食事の部分のみ温めてくれます。もちろん、冷たい食事の部分にも影響はないよう設計されているので心配はいりません。

夏場など暑い時期に関しては冷たい食事の割合が増えることも考えられますが、トレイのスペースについては切り替えが可能となっているものも多いです。これにより、季節によってメニューを変えることにも対応できるようになるでしょう。

利用者の満足度にも、さらに期待ができるようになるかもしれませんね。温かい食事と冷たい食事の操作も、パネルなどで簡単に行えるようになっているので、初めての導入でも気後れする必要はありませんよ。

いつでも適温のおいしい食事が提供できる

これまでみてきたように、再加熱カートを導入することで、食事はいつでも適温のものを提供できるようになります。「常においしい食事を提供し続けたい」と考えている方には、導入も大変魅力的であるといえるでしょう。

そのうえ、衛生面や効率面でのメリットもあるのですから、一石二鳥といえるかもしれません。再加熱カートは場所に困らないよう、省スペースを実現させているものも多く存在しています。こちらも、実際の導入を検討するうえでは見逃せない、うれしいポイントになるのではないでしょうか。

また、軽量に設計されているものを選べば、どんな方でも安全に食事を届けることができます。デザインはシンプルなものが多いので、清潔感を演出することも可能です。

もちろん、カート自体の衛生面にもこだわられています。カートは丸洗いができるようになっているものも多いのです。長く使っていくうえでも衛生面を心配する必要がないのは、さらに魅力的なポイントとなりそうですね。

中には、アルコール消毒が可能になっているものも存在します。工具なしで取り外せるようになっているものもたくさんあるので、清掃にも手間がかからないでしょう。

それ以外の使い勝手も、さまざまにこだわられています。たとえば、トレイの出し入れには便利なパススルー構造を採用しているものも存在します。「実際に使ってみて不便ってことはないかな?」などの不安を抱いている方も、商品の特徴をよくみて比較すれば、満足のいく導入が叶えられることでしょう。

 

再加熱カートの機能について詳しくお伝えしました。実際に導入を検討し始めると、メーカー選びにも苦戦してしまうことが予想されます。再加熱カートのメーカーはさまざまに存在するためです。目的や使い勝手はもちろんのこと、加熱方式やサイズ、消費電力などにも注目して選べば、有意義な検討につなげられるはずですよ。

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