再加熱カートに入れても問題ない食器は?再加熱システム対応食器とは

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/09

再加熱カートがあれば、調理が済んだ食材をチルド状態のまま皿に盛りつけトレーと一緒に再加熱カート内で保存をし、配膳する時間が来たら自動で再加熱されごはんなども先に盛っておくことができるため、配膳までをスムーズにできます。そんな便利な再加熱カートですが、使用できる食器の種類などについても詳しく説明します。

一般的な食器は再加熱カートに入れても大丈夫?

再加熱カートには熱風による加熱調理をする熱風式や、電磁誘導加熱方式で加熱をするIH式、過熱水蒸気を用いて加熱する加熱蒸気式、電子レンジと同じ原理で加熱をするマイクロ波式の4種類があり、利用する目的や使用場所によっても適したものが変わってき、加熱時間にも差が出てきます。

どの種類のカートも耐熱性の食器が適しているため、一般的な食器の使用は避けてください。すべての耐熱性の食器が適しているわけではないので、使用するカートや食器の説明書などをよく読み使用できる素材を確認し、正しい方法で安全に使用しましょう。

耐熱性ではない食器を使用した場合、熱によって食器の表面が溶けたり変色などが起こる危険性があるため、安全性をとくに考慮し誤った使用の仕方はしないでください。

再加熱カートに入れても問題ない食器とは

再加熱する際には熱さに強い食器を使用しなければなりません。おすすめなのがメラミン食器です。

おもに学校や病院の給食、社員食堂や航空機内などに幅広く使用され、量が多めで一度に加熱が必要な調理をするのにもっとも使いやすい食器ですし、耐熱性に優れているため安全に食器を持つことができ、食材が冷めにくい性質も合わせ持っています。素材はなめらかなため洗いやすく、水切りも早いため速乾性にも優れてい時間短縮にもつながります。

また凛食器もおすすめで、メラミン食器よりも軽いうえに丈夫さも兼ね備えています。電子レンジでも使用できるため、ちょっとしたものをすぐに加熱できる時間短縮にもつながるうえに、スチームコンベクションによる熱の強さにも耐えられる素材です。塩素消毒も可能なため、細心の注意をはらいたい感染対策にも適しています。

熱風再熱対応食器であるリヒート食器もおすすめで、再加熱をしても食材の見た目や食感を損なわず、食器が熱くなりすぎないためやけどや熱さによる落下などの事故を防げるのもメリットのひとつです。使用するカートや施設によって相性がいい食器は異なるため、妥協せずに選ぶようにしましょう。

メラミン食器の取り扱い方法と注意ポイント

プラスチックと比べると強度は高めですが、金属や陶器よりは柔らかい材質のため傷がつきやすく、取り扱いには細心の注意が必要です。衝撃に弱いため落下させると割れてしまったり、金属や陶器など違う材質同士を一緒にすると表面に傷がつきやすいため、できるだげ同じ材質やサイズ、種類のものを使用するようにしてください。

食器が熱いうちに落下させるのも割れやすくなってしまいます。火のそばに置いたり、直火での使用も避けてください。洗う際も傷がつくのを防ぐために硬い素材のスポンジは避け、やわらかい素材のもので優しく洗いましょう。

また、熱が加わるとひび割れや焦げが発生する場合があるため電子レンジやオーブンの使用は避けてください。なかなか落ちない汚れがある場合は定期的に酸素系漂白剤で漂白をすると落ちやすくなります。

しかし使う食器の材質によって漂白は適していない場合や、塩素系漂白剤を使うと黄ばみなどの劣化の恐れもあるため、使う食器の説明書や取り扱い方などをよく確認するようにしてください。

取り替えの目安というのはとくにありませんが、表面が欠けたり割れたりした場合は異物混入の危険性があり、料理による着色や加熱頻度による色落ちなどがあると食欲低下にもつながり兼ねないため、このような変化が現れてきた時期を取り替える目安にしてください。

使用する食器の材質や扱い方、耐熱性の差などにより劣化するスピードは異なるため、食器ごとの特徴などを把握し1日でも長く使用できるように心がけましょう。

まとめ

チルドの状態で皿に盛りつけられる手軽さや、配膳する時間に合わせて適度なタイミングで加熱してくれる多機能さ、一度に複数の料理の加熱と配膳ができる効率のよさなどもあり、病院や学校など幅広い場面で利用されています。

どの料理も均一に加熱されるため美味しさも損なわずにすみ、再加熱による味の変化がないのも魅力のひとつです。用途や使用する施設によって適したカートの種類も異なるため、どのカートなら効率よく使えるか、無駄な機能や手間などがないかなど考慮する必要があります。

また使用できる食器も種類によってさまざまあるため、耐熱性や食材の保温性の高さ、洗いやすさやなども加味しながら選ぶようにしてください。美味しさだけでなく見た目も損なわず、大勢の人に料理を提供できる便利さは時間短縮や人件費削減に貢献してくれます。

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